オランダに学ぶLGBTの在り方
先週末は用事もかねてアムステルダムに足をのばした。
ちょうどLGBT絡みのイベントの真っ最中だったようで多くの人で賑わっていた。このイベント、Pride Amsterdam 2019 というらしく、趣旨は50年前にアメリカはニューヨークにて世界で初めて起きたLGBT活動のきっかけとなった出来事を記念するものらしい。(詳しくは上記リンクを見てくださいな)
いやはや、世界的にもだいぶLGBTへの認識は高まってきているがこういうイベントに遭遇するたびに日本はまだまだ遅れてるなと感じる。同性婚が合法化される日はいつになるやら。。。私自身、ゲイでもバイでもないんだが、どんな性であれ皆同じように幸せになる権利はあるべきだと思っているのでLGBTへの関心は非常に高い。
アジアでは最近台湾が同性婚を合法化して注目をあびてたな。私がニュース見たよ!!って話を始めたら台湾人の友人が誇らしげに色々話してくれたのが印象的だった。インドでは同性愛者であることをカミングアウトすること自体が犯罪ではなくなったというくらい非常に遅れている状況。シンガポールはほぼ大半を占める中華系の影響もありあまり公でウェルカムな印象は見られず同性婚合法化まではまだまだ遠い道のり。興味深かったことといえばシンガポールでは何故かレズビアンカップルを目にすることは多かった。(友人になんでか聞いたが誰も具体的な答えはくれなかった笑)
さて、ここオランダのLGBT事情はどうかというと。非常にオープンであると耳にしていたが以下、実際の統計やら法律の状況を調べてみると納得である。
- オランダは2001年に世界で初めて同性婚を合法化
- 国民の93%の人がホモセクシュアルな人も皆と同様に自由に生活すべきだとの見解
- 2012年以降オランダでは、初等教育(4−12歳)・中等教育(12−16歳)・中等職業専門学校(16−20歳)及び特殊教育(初等〜中等)の学校で、性教育及び<性の多様性>教育(性的マイノリティの受容に関する教育)が義務付けられている
ソース元は以下の二つのリンクからご覧くださいな。
このオランダの多様性への許容精神は革新的だなと思う。特に同性婚の合法化のあとの教育機関での性の多様性教育の義務付け。こういったクラスを通して初めて自分のセクシュアリティに気づく生徒も多いんだとか。
実際に、私の身の回りを見てみると。。。
オランダに来てからというものまだそんなに知り合いもいないのにも関わらず既にゲイの友人が四人もいる!!(イギリス人、オランダ人、ブラジル人、イタリア人)
うち二人はカップルで最近同棲を始めている。
そのくらい身近なのだ。。。このカップルの悩みも聞いていると、普通のカップルと何も変わらないのである。長期的には結婚も考えていて、今回の同棲スタートは結構プレッシャーを感じる一方で新たな一歩な気がするとか。
これから世界のより多くの国でこういったセクシュアルマイノリティの人達がふつうに幸せに暮らせますようにと常々思うのであります。